空の彼方、想い焦がれる

独り暮らし

初めての独り暮らしは気楽で楽しかった。



もともと家はもうバラバラだったし、学校と仕事の往復で、寝に帰るだけの私は、実家にいる必要がなかった。




ゆうちゃんは、遊びに来てくれた。




もちろん、なにもなかった。




本当に妹のように可愛がってくれていた。




花火大会があったから、一緒に行った。



その時に、もう一度戻りたいと言った。



そのときに答えを出すのは無理だと言われた。



しばらく考えたい、と。



私も、頑張らせてほしいと頼んだ。




それから、必死に頑張った。ずっとずっと...





だけど、私はゆうちゃんの彼女にはもうなれなかった。




一年半くらいずっとこんな関係だったけど、ゆうちゃんに彼女ができた。



私は離れなきゃいけないと思った。ゆうちゃんは、連絡は取っていたいと言ってくれた。




だけど、それは彼女さんに悪い。私も辛い。




だから、離れた。




辛くて辛くて、友達の前で号泣した。




こんなに辛いものだったかと思うくらいに。

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