空の彼方、想い焦がれる
四年生になり、学校もあと一年。



ゆうちゃんのことも学校と仕事の往復で忘れることができた。



そのとき、吹奏楽部と平行して、水野のいる剣道部のマネージャーをしていた。



剣道部で一年生の男の子が二人入ってきた。



二人は対称的で、一人はものすごく明るくて人懐っこい。



もう一人は大人しくて、話しかけても答えないくらい.....ん?でも、誰かに似てる。






名前を聞いて、同じ学年にいた太田さんの弟だとすぐわかった。



そして、話しかけても答えなかったり睨んだりしてたのは、極度の恥ずかしがりだったからだとすぐにわかった。




かわいい弟ができたようで、なんだか嬉しかった。



それがいつからだったか、恋愛感情に変わっていった。



10月の終わりのことだった。



太田春樹。



はるとは、卒業後も付き合っていた。順調にいくと信じていた.....
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