空の彼方、想い焦がれる
きょうこちゃんとは、それから仲良くなって、よく一緒に遊んでいた。



今思えば、幼稚園の頃のいじめなんて、そう大したことじゃない。


うんちを踏んだからとか、虫を素手で触ったとか殺したとか。


それで、気持ち悪いとか言われて、逃げられたり日常茶飯事だった。



幼心には小さな傷になって、気づいたら広がっていたりするパターンだったりもする。



幼稚園は、年少、年長の2年間。



そんな長い時間じゃなかったはずだけど、あの頃の2年間...いや、1日がとても長かった。


幼稚園が終わったあとは、幼馴染みのはるみちゃんとしんたろうくんとよく一緒に遊んでいた。


陽が沈めば、お母さんが公園まで迎えに来て家に帰る...というのが日課だった。
< 3 / 28 >

この作品をシェア

pagetop