空の彼方、想い焦がれる
年長の頃、担任だった小渕先生が、結婚するからって言うことで退職された。
幼稚園の頃なんて、結婚して退職するとかわからなくて、大好きな先生だったから、すごく嫌でずっとひき止めていた。
喜ぶなんて、できる歳じゃなかった。
たった2年間の一節に過ぎないけど、あの頃はとても大きな出来事で、何故か園長先生の顔も他のクラスの先生の顔もハッキリと思い出せる。
楽しかったのか辛かったのか、卒園式もあっという間に終わり、私は小学生に入るため、ランドセルや机を買ってもらって、準備万端にしていて、大人になれることの喜びを感じていた。
いつも、幼稚園の門の外から登って覗いてくる小学生がかっこよく見えていたから。
幼稚園の頃なんて、結婚して退職するとかわからなくて、大好きな先生だったから、すごく嫌でずっとひき止めていた。
喜ぶなんて、できる歳じゃなかった。
たった2年間の一節に過ぎないけど、あの頃はとても大きな出来事で、何故か園長先生の顔も他のクラスの先生の顔もハッキリと思い出せる。
楽しかったのか辛かったのか、卒園式もあっという間に終わり、私は小学生に入るため、ランドセルや机を買ってもらって、準備万端にしていて、大人になれることの喜びを感じていた。
いつも、幼稚園の門の外から登って覗いてくる小学生がかっこよく見えていたから。