空の彼方、想い焦がれる
2年生になり、クラスが変わるのかと思いきや、そのまま持ち上がりでクラスも先生も同じ。何でかはわからない。



だけど、大好きな東野くんとまた同じクラスになれるんだ!



毎日がワクワクの日々。



しかし、小学生のときって、何故だか転校していく子が多い。



仲良くなったと思うと、すぐに転校していく。


東野くんは転校することはなかったけど、幼馴染みのしんたろうくんは引っ越してしまった。



当たり前にいるものだって思っていたから、ショックだった。



住所は確か隣の県だったような気もするけど、小学生の私には、遠くにしか感じなくて、もう二度と会えないんだと思うしかなかった。



そして、その引っ越しがたくさんあったせいか、名簿が近くて、いつも隣だった東野くんとは隣になれなくなってしまった。



別の男の子と手を繋ぐのは嫌だった。



そして、他の子と手を繋ぐ東野くんの姿を見るのが嫌だった。




だけど、他の子と手を繋ぐときにもニコッと笑っていた東野くんを見て、自分だけが特別だった訳じゃないんだなってことに気付き、何となく気持ちが遠ざかった。



小学生の初恋ってそんなもんなんだろうなぁ。



思い返せば、楽しかった思い出、きれいな思い出をありがとうと言いたい。
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