空の彼方、想い焦がれる

恋~いじめ

小学4年生。


学校で、半分より上になり、したの学年の子の面倒を見ることが増えた。



先輩になったことに嬉しくて、後輩が慕ってくれることが嬉しかった。


そんな4年生になったころ、同じクラスに野中くんがいた。



そう、初恋の東野くんと仲良しの野中くん。




当時、野中くんがどんな男の子のか知らず、東野くんと仲良かった事が、ただ羨ましかった。



久々に見た野中くん、そして、何故か当時よりモテていた野中くん。



そんな野中くんとは、なんの因果か東野くんと同じく名簿が近かったから、席が近かった。


低学年の時みたいに手を繋ぐことはなかったけど、大人しくて真面目で寡黙なキャラになっていた野中くんから、いつからか目が離せなくなっていた。
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