もし僕がロボットになっても

翌日、面接にいった店から電話がきた。

店の店長「採用になりました。いつから出勤できますか？」
そう聞かれた。
潤平は、「すぐにでも働けます。」と答えた。
そして、その日の夕方からさっそく潤平ははたらくこととなる。源氏名はまさと。

スーツを貸してもらい、髪の毛をセットしてもらった。そして、この仕事で働く上での最低限のルールとマニュアルが書かれていた冊子をみる。
マニュアルには店での禁止行為や営業方法などが書かれていた。
潤平はパラパラと冊子を読む。
内容は驚くべきことが書かれている。

女は風俗に落とすようにしてかねをひっぱってこい。
店外でもあったりして本当の彼氏と思い込ませろ。
半同棲状態にして徹底的に信じ混ませろ。

そんな内容が書かれていた。
仕事として徹底的に感情を殺すことくらい潤平には普通のことだった。だって紛れもなく、今の潤平はロボットのような感情がない男なのだから。