もし僕がロボットになっても
こんなおばさんは一番醜い豚だと、まさとは思っていた。
僕のような若い男が、こんなおばさんを相手にするはずもないのに、甘い言葉をささやくたびに店に通っては一本何十万という価格のボトルを下ろす。
金持ちには媚びればいい。
ブスにはおだてて後で笑えばいい。
嘘をつくことでいくらでも心をそうさできた。

時には僕は休日にもデートをしたりもした。
客「何がほしい?」
そんな事を聞いてくるから遠慮なく

僕「ロレックスの時計がほしい。」
そんなふうに答えると買ってくるのだ。

まさととしての潤平という人物はいつも心の中で笑っていた。
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