もし僕がロボットになっても
それからというもの、まさとの売り上げは順調に伸びていった。
入って三ヶ月程で店のナンバー3までのぼりつめた。
しかし、相変わらずの悪夢と借金とりに終われる日々は変わらない。残りの残額は半分以下になったものの、あと20億はのこっていた。

その日まさとは店へ出勤すると、いつも常連できている風俗の客が騒ぎだしたのだ。

僕はその女が嫌いだ。いつものように席についていないと帰る。と言ってごねはじめるのだ。
まさとは仕方がない。金のためだと思って、その女を店に呼んでいた。店の同僚達もあの女の席には着きたくない。そう口を揃えていっていた。

まさとはあまりにうるさいその女に徹底的に言うことを聞かせるためにある作戦にでる。
これは僕のためであり、僕の借金を返すための作戦でしかないのはいうまでもなかった。
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