もし僕がロボットになっても
がなりたてる女の横に座り、まさとは耳打ちをした。

僕「今日一緒に帰ろう。」
そう耳元で呟くと女は嬉しそうにして、少しおとなしくなった。

そして、営業が終了して僕は女の自宅へ向かう。ここからが今日から俺の自宅になる。
そう、僕は日々追いかけられる借金取りのストレスから逃げるために女の家にすむことにした。女は浮かれて毎日食べたくもない手料理をたべさせようとする。

女「ねー、今日筑前煮つくってみた」


僕の台詞はいつもこうだった。
「ごめん、今日先輩とアフター付き合わなきゃいけない。あとでたべるから。」

いつも帰宅しては残飯としてそれを捨てた。

「ごめん今日はご飯たべてきた。」
これもいつものパターンだ。
そう言うのが口癖になっていた。
そして僕はその女が自宅にいない間に徹底的に金になりそうな物はないか部屋の隅々まで探した。時には押し入れの奥においてあったブランド物のバッグを勝手に質屋に売って金にした。

女がそれを見て見ぬふりをしていることは僕は知っていた。だが、僕もまた見て見ぬふりを続けた。
冷戦状態…いや、無関心。それがお似合いの台詞だ。


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