もし僕がロボットになっても
大丈夫ですか?
看護婦が話しかける。
そこは病院のベッドだった。
思わずまさとは叫んだ。

まさと「触るな!触るんじゃねぇ!殺されるくらいなら先に殺してやる!」

そういってまさとは点滴を振り回した。
そして、看護婦を蹴り倒し、点滴で何度も看護婦を叩きつけた。
そして点滴をふりまわす。

ガッシャーン。
大きな音がして窓ガラスが割れた。
周りの人間がまさとを押さえつけた。

そしてまさと、いや、潤平は正気にかえった。気がつけばここは病院だった。
誰が通報したのだろう?わからない。
ただ、記憶にあるのはあの女が近づいてくる。そんな怖い瞬間だけが脳裏にはやきついていた。

そして潤平が暴れたせいで看護婦が怪我をしていた。それは誰のせいでもない、僕がこの手で怪我をさせたのだと気がついた。
頭からは血が流れていた。
潤平はその場に立ち尽くし、その血が流れるのを何もできずにただじっとみていた。
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