もし僕がロボットになっても
そんな自分はきっと理解なんてされるはずもない。
だから、潤平という僕はずっと死んだ顔を隠して一生演じきればいいのだと決めた。

全て捨てる覚悟も勇気も潤平にはなかった。

何もなくなれば僕は生きてはいけない。だから演じきれば、また、あのときの本当に残酷な自分に戻るけれど、巨万の富は手元にのこる。

人はうらぎるけれど…お金は裏切らないと確信した。
潤平はロボットとしての生き方を自ら選択した。だけれど、どうして時々こんなにも順調な毎日に不安を感じてしまうのだろう。
そんな時に潤平は琴美にであう。
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