キミの空になりたい
体を起こすと、私は最後の鶴を箱の中にしまった。
明日はテスト最終日。
家に帰ってきたら、これを糸でつないで、明後日くるみに渡そう……。
「やったー。テストおしまーい!」
最後のテストが終わると、教室は一気に解放感でいっぱいになった。
くるみは両手をあげて、心の底から喜んでいる。
「はぁー、今度こそは解答欄間違えなかったぞー」
「フフフ。よかったね」
私がため息まじりで言うと、くるみはクスクスと笑った。
「今日から部活再開だよね?明日開幕なのに、大変だね」
「うん。でも、試合は明後日だし、今までたくさん練習してきたから、今日も明日もそんなに練習しないと思うよ」