キミの空になりたい
「汐音ちゃん、どこの中学?」
「私は四葉台北中学校出身だよー。涼子ちゃんは?」
「私は、四葉台西中学校。じゃあ、隣の学区だったんだねー」
全く知らなかった。
私の中学校の学区の隣の学区が涼子ちゃんの住んでいる地域。
「そんなに近いなら、今度遊ぼうよ」
「うんうん。遊ぼう遊ぼう」
涼子ちゃんとは3年生になって初めて一緒のクラスになったし、今まで何の接点もなかったからあまり話す事もなかったけれど、家が近いってわかって嬉しい。
くるみは電車通学だし、休みの日は大体部活だから、一緒に遊ぶって事はあまりした事がない。
私も部活を引退するまでは、部活の友達と一緒にいる事が多かったしね。