キミの空になりたい
第4章
想いは止まらない
「おはよう、藤波さん」
「あ、お、おはよう……」
登校して、上靴にはきかえていたら、上原君が登校してきて声をかけられた。
昨日、恥ずかしいところを見られちゃったし、どんな顔をしていいのかわからず、うつむいてしまう。
「……今日、休むかと思った」
「え?」
上原君の言葉に、顔を上げる。
彼は、困ったような顔で笑っていた。
「……やっぱり、俺のカン違いじゃなかったんだ?」
「……あ」
そういえば、上原君にはカン違いだと押し通したのに、昨日あっさり認めてしまっていた。
自分のバカさにあきれてしまう。
それだけ、ショックだったっていう事なんだけど。