キミの空になりたい


本気で綾美ちゃんの事、好きなのかな?


そうだとしたら、どう思っているんだろう?


辛くないのかな……?



「ん?俺があまりにイケメンだからって、そんなに見ちゃダメだって。俺だって照れる」


「……あ、すみません」



色々考えていたら、金子君をガン見してしまっていた。


アハハと笑いながら陽気に彼が言ったので、私は慌てて謝った。



「自意識過剰すぎ。きっと汐音ちゃん、バカな人って目で見てたんだよ」


「おいおい。岡島は本当に俺の繊細なハートを傷つける天才だな」



ケンカするほど仲がいいっていうけれど、涼子ちゃんと金子君の息がピッタリだ。


< 208 / 341 >

この作品をシェア

pagetop