キミの空になりたい


私が作っている、くるみに贈る分の千羽鶴は学校で折る事はできない。


だって、くるみがいつもそばにいるから。


家で1人、黙々と作業をしている。


1人で千羽を折るのはかなり大変な作業だと、折り始めてわかった。


のんびりしていると、間に合わなくなる。


寝る間も惜しんで、折っている状態。


それもあって、さっきの作業で針で指を刺すという失態を何度もやらかしてしまったのだ。



「ふわぁ……」



歩きながらあくびをしてしまう。


これは5時間目の授業、眠くて夢の中にいっちゃいそうだ……。



パァンッ!



眠くて目をこすっていたら、中庭の方から音が聞こえてきた。


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