【短編】ばいばい
ばいばい
-MIYU-
もうすぐ高2夏休み♪
って皆が浮かれてる。
「美優! また隼人、女といるよ?」
親友の奈々が、今日もかわりにキレてくれてる。
「あー……いつもの事だよ?」
隼人とは、私の彼氏。
ちょっと悪くて無口、それよりスッゴイ格好良い。
だから超モテる。
高1の3学期に、たまたま同じクラスで、たまたま同じ委員になって。
前から好きだった私は、チャンスとばかりに告白した。
返事がOKだった事に、1番ビックリしたのも私。
でも彼女が居ても、隼人の側には、女の子が絶えない。
付き合って5ヵ月になる。
付き合ってからも、ずっとこんなだし?
隼人が、女の子に囲まれてるのも。
私が、隼人ファンから嫌味言われるのも慣れた。
こんな毎日には、慣れたよ?
てか慣れなきゃ、5ヵ月も隼人の彼女なんてやってらんない。
始めはね?
隼人と付き合えてる、彼女ってだけで満足してたんだ。
だけど、休み時間は、違う女の子と居て。
デートも、私から誘った時にしてもらってるだけ。
甘い言葉とかも一回もないし。
手繋ぐ以上もした事ない。
好きなのは……私だけ。