約束。
「・・・すごいじゃん」
もう太陽は見えなくなっていて、街灯がぽつぽつとつき始めていた。
街灯がつくと、彼女は空をみながら、「うん。やっぱすごいよ」
そうつぶやいた。
「別に」
「有名なんでしょ?そう聞いたけど」
「俺意外は。な?」
はてなでいっぱいな顔でこっちを見ているアイツ。
「グループは、有名なんだ。俺は・・・全然」
「そう。」
それから会話は途切れた。
沈黙が続いたけれど、それをすぐに
「でも、ファンはいるじゃん?」
「まぁ・・・」
でも、俺のファンは本当に少ない。
「少ないとか、多いとか気にしちゃだめだよ」
俺の心を見透かすかのようにそういった。