約束。
わかんねぇよ!
内心一人で突っ込みながら帰路の途中で赤西と別れた。
ずっと無言で歩いていたのに喉が渇いた。
それはきっと初めて赤西と二人きりで歩いたからだと思う
家に帰れば何かしらあるけどそれまで我慢出来ないような気がして自販機でお茶を買った。
「あ」
ボタンを押したあとその隣に売っていた缶ジュースを見て止まった俺。
あれは、俺たちがデビューして間もなく任されたCMの商品。
今はもう広告は変わり、俺たちがその商品をPRしていたなんて覚えている人はいないんじゃないか?
あの頃は、グループに俺がデビュー直前に加えられメンバーも俺もあたふたしてた。
でも、楽しかった。
人気だって、そんなに変わらなかったのに
会社は
赤西ばかりを売り出した。
月日がたつにつれてメンバーも一人での活動をするようになった。
そんななかで俺は、ドラマの話が来てもちょい役。
他のメンバーのおまけ。
もう…
「うんざりなんだよ!」