約束。

















「・・・私ね、もうすぐ死ぬの」


















「は?」

















マジ、意味わかんねぇ。















だってそうだろ?














いきなり目の前にいる奴に















好きな奴に、














もうすぐ死ぬなんて言われて「はいそうですか」なんて言えねぇよ。















「病気なの。私。」














「足が悪いっていうか、もう・・・歩くのもやっとなの。」














彼女の瞳は、きっと何も映してない。














絶望?













「手術しなかったら、確実に寝たきり。余命は3か月」














「手術の成功率は、30%」














30














その数字は、
俺の予想を遥かに超える低さだった。















「・・・助かっても、その半分は・・・目を覚まさない。」














目を、覚まさない・・・?・・・














だから、最後?













「でも、30%は助かるんだろ?」
























































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