The Story~恋スル君ヘ~
しばらく普通の練習を続けた。
試合形式だったり、筋トレだったり。


その風景を田川たちは撮影していく。





「誓志ぃ、インタビュー」



突然声をかけられた。



岡山の声だ。



インタビュー?





「えー、俺ー?」

「お願い!放送部を救うと思って!」



立原に拝まれた。




いや、あの。

すいません、上目づかいは効きませんよ。
立原さん、それは吉野くん専用にしましょう。






「・・・仕方ないな」




上目づかいにほだされたわけじゃないが、
俺はOKすることにした。



「誰を見りゃいいんだ?」

「一応、最初はあたし。
 自然に目をそらしてもかまわないけど」


三峰が説明してくれた。
ほっとしてうなずく。




「分かった」



< 118 / 140 >

この作品をシェア

pagetop