The Story~恋スル君ヘ~
だから・・・






「・・・髪、伸ばそっかな」







小さくつぶやいてみる。







「花、行こ!授業始まるよ」

「あっ、ほんとだ!」

「急がないと先生に怒られちゃうよ」

「うん!あ!ありがとね、原沢!」

「おぅ、ちゃんと返せよ」

「分かってるって!」








・・・頬をなでる風。








この風の温度が変わる頃には、
あたしの短い髪も伸びているかな。









あたしの恋はまだ始まったばかり。




☆End☆

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