The Story~恋スル君ヘ~
「そっか……」



何だか、幸せな気分になった。

今まで抱えてたもやもやが
全部、一気に解消されたみたいな。



「じゃ、そろそろ行かねぇと。試合始まるから」

「うん」

「あ、そうだ」





歩き出そうとした賢太が、
ふいに、あたしの方を振り返った。





「この試合勝てたら、
 校内放送で取り上げてくれよ」

「え……」


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