The Story~恋スル君ヘ~
夏休みの今日も、暑い中、
原沢くんは練習を頑張っている。


聞くと、最近あった県大会で、
強豪校の3年生を倒し、5位に入ったと。





私は、相変わらず、誰にも言わずに、
彼を見つめるだけの日々だ。



校舎の4階にある美術室の窓から、
テニスコートはよく見える。






そして、今日も・・・






「こーぉきーーーぃ!」

夏帆ちゃんが差し入れをしている。

お弁当かな。



近頃は、立原さんも吉野くんに
ジュースを持ってきたりしている。

賢太、って呼んでるから、
そろそろ付き合ったりとかするかもね。




・・・いいな。

少し淋しくなりながらも、私は鉛筆を走らせる。

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