三次元男子、攻略法。
「海人先生・・・・・・私、どうしたらいですか?」




ベッドに寝ころびながら見つめるスマホの画面には、絶対に私が行くことのできない世界で微笑む彼。




何度夢にでてきたことか。




今の時代、いろんなことが実現している世の中。




だれか、2次元の世界に行けるマシーンでも作ってよ。




なんて、そんなのができた日には現実世界に戻ってこないけどね、私。




フッと自嘲気味に笑って、お風呂に入ろうと起き上がると、姿見の中の私と目が合う。




“少なくとも、姉ちゃんみたいな女に何かされても嬉しくはない。むしろ不愉快。”




私みたいな女・・・・・・。





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