三次元男子、攻略法。

「どうせ、昨日家に帰って冷静に考えてみるととんでもねえこと言っちまったって後悔したんだろ?」




まさに図星を指されたあたしは、うぐっ・・・・・っと言葉に詰まる。




でも、




「そ、そんなことないしぃ~。別に後悔とかこれっぽっちもしてないしぃ~」




すぐに口から出た言葉に、いっそ自分の口を縫ってやりたいとさえ思った。




それでも浜崎斗真は、はいはい、って余裕な笑顔で。




・・・・・殴りたい、この笑顔。




漫画なんかだったら、今のあたしにはピキッという効果音付きで額に青筋が浮かんでいるだろう。




そうこうしているうちに、だんだんと学校が見えてくる。




すると、それに比例するようにだんだんと周りの視線が痛くなる。




・・・・・しくった。



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