三次元男子、攻略法。

なんてことはなく。




「はぁ?お前殴られそうに・・・・・って、何にやけてんだよ」




「え?にやけてるなんてそんな」




私は緩む頬に力を入れる。




が、すぐに緩む表情筋。




「お前・・・・・この期に及んで二次元のこと考えてるんじゃ」




「ま、まさかそんなっ!いじめられてるヒロインをヒーローが助けに来ていじめっ子たちを責めてる時にヒロインが口にする定番の言葉、“もういいよ”が言えたからって別に喜んでるわけじゃ、」




「十分喜んでんじゃねぇか」




眉間にしわを寄せながら、はぁ、とため息を吐く浜崎斗真。




「とにかく、」




浜崎斗真が視線を向けると、ビクッとする4人。




「別にコイツのことなんとも思ってねぇし、こいつも俺のことなんとも思ってねぇから。こいつにちょっかい出すなよ」




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