『アナタさ、』
『アナタさ、可愛いと思うよ』
朝。
誰よりも早く教室についた。
いつものこと、日課だ。
でも、特にやることもないので窓を開けた。
「はぁ…」
夏が終わり、秋の中頃。
風が少し肌寒いけど、朝のその風は心地が良かった。
何か、とても綺麗な気がする。
窓際一番後ろの私の席は、本当に特等席だった。
目は特に悪くもないし、教室も見渡せる。
外も見えるし、ね。