『アナタさ、』
…あ、そういえば、木戸先生から呼び出されてたんだった…
「どうしたんだ?青い顔して」
いきなり普通の表情になってるし…
ふと、朝の蓮見くんを思い出した。
「今度は赤い顔か?お前大丈夫か?」
「ダイジョブ!ちょっと行ってくる!」
「あ!おいまて!どこに…」
蓮の止める声に振り返らずに職員室へと走って行った。
だめだ、だめだ。
あんな蓮見くん…毒だ…
あんな綺麗な人、見たことないんだもん。
モデルとか俳優さんより、断然綺麗だった。
笑ったら、それはもう破壊的で…
ぼんっと、また私の顔は熱を持った。
うあああああああああ〜!
どうしてくれるんだ、私の日常!
顔を手でおおいながら、廊下を駆け抜けた。