ういんく☆killer
―――その時だった。
ナイフを向けていた奴が、動きを止めた
その視線の先には、黒いワンピースの女。
(……おいっ、やばいぞ)
その二人の距離はわずか5mほど。
奴は女にナイフを向けた
静まり返る道のなか、この空間に異常な緊張が走る。
しかし。女は逃げないのだ
ここからは、なぜか女の顔はよく見えない
でも、それは何故か笑っているような気がした
突然、女が首を傾げた。
あれ、今、ウインクしなかったか?
――――――「うわぁあぁあぁあぁあぁ……」
通り魔が突然、奇声をあげた
その声は苦しみそのもので。
―――ドサッ
通り魔は倒れ、動かなくなったのだ。