ういんく☆killer
――――、―璃、―姫―、――璃姫!!
「璃姫!」
真琴の声で目がさめた。
……そっか、寝てたんだった
ぼやぼやする目を擦る
「あはっ!璃姫が授業を寝過ごすなんて珍しいなぁ!」
蓮が私を見ながら笑っている
………というか。
今、なんて言った!?
ガバッと体を起こして時計を見る
………午後3時。
「嘘……。」
衝撃の事実に驚きすぎて声が出ない。
そんな私を見て、蓮は大爆笑
「…っ、璃姫、ずっと寝てたぞっ!…昼も、ぜんっぜん、起きねーしっ!」
つまり、私は朝からずっと寝ていたわけ?
まさか、昼まで寝過ごすなんて!
「うぅ……」
唸る私を慰める蓮。
「だ、だ大丈夫っだ、よ ! ……っ。この学園で授業受けてるやつなんて、いないし!…っ」
笑いを堪えているのが、良くわかる
口を必死に抑える蓮。…なんだか虚しいわ。
「ま、まぁ、今日は気を取り直して帰りましょ?」
あ、そっか。もう下校時間なんだ…
虚しさを堪えて、結局使わなかった教科書をバッグに詰めた