ういんく☆killer
―side 蓮―
急に真面目づらになり、話をはじめたアイツ。
仕事以外で渚がこんなに真面目になるのは、珍しい事だ。
「実はね。昨日、killerに会ったかもしれないんだよねーっ」
き、killer?
「散歩してたんだよ。運の悪いことに、俺、通り魔さんに会っちゃってさ。 どうしようか考えてたら…
通り魔の近くに女の子がいたんだ。
俺は焦ったよ。女の子だよ?危ないぢゃん。
その女の子ね、逃げないんだもん。
そんで、気がついたら…
――通り魔が苦しみ出して、死んだ。」
…ずいぶん、衝撃的な話だな。
通り魔に、謎の少女…killer。
すぐにはこの話が理解できなかった。
しばらく続いた沈黙を破ったのは、真琴だった