ういんく☆killer
ーside 亜姫ー
お姉ちゃんから渚さんの話を聞いた私。
killerの正体がばれそうになったのは、確実に私のせいだ。
璃姫は、話をしたあと、しばらく床を見つめていた。
俯いている璃姫の…藍色の綺麗な瞳が、揺れているのが見えて、私はぐっと苦しくなった。
潤んでしまった目を隠すために、わざと明るく振舞ったんだけれど…
璃姫の自嘲するような苦しい笑顔を見たら、
「璃姫、ごめん。」
これ以上、涙をこらえる事なんて、できるはずがなかった。
口で謝って許される事じゃあない。
でも、今は。
目の前の大切な人に謝る事しかできなかった。