ういんく☆killer
――――――……っ。
目を開けた時には、見慣れたベッドの上だった。
“なんだ、夢か…”なんて思ったけど、部屋の少し空いていたドアから、美樹ちゃんの両親が見えて、 “あぁ。夢なんかじゃない”と知った。
「璃姫さま、起きられたのですね。」
使用人が来て、冷たいレモンティーを運んできた。
「大変でしたね…。亜姫さまと美樹さんがぶつかって気絶してしまうとは。」
「えっ…?」
使用人に話しを聞くところによると、
“2人は遊んでいたら、ぶつかって頭を打ち、気絶した。”
ということになっているらしい。
(違う。あれは…)
私はすぐに、亜姫の部屋へと走りだした。