私はあなたが大好きです…
「別に謝らなくていいよ。…それより哀川、寝てるときに『海人…会いたい……』って言ってたぞ?海人って人、何組?」
「いないよ」
「…違う学校?」
「ううん。海人は、死んだ。」
「…え?」
「私と海人は、付き合ってたの。だけど海人は、私のことを家まで送る帰りに車にひかれて…」
「哀川……」
「…え?」
突然、後ろから爽くんが抱き締めてきた。
「思いっきり泣いていいから…」
そのとたん、いつも我慢していた涙が溢れてきた。
「ホントは…ね、あのッ優しい声…でもう一…度、優…ッ美って呼ん…でほしい…」
「うん」
「そ…して、ッ会い…たい」
「これからは俺が哀川のこと、守ってやるよ。」
「…え?」
「その、海人ってヤツにはかなわないだろうけど哀川が困っているときは俺が助ける。」
「ありがとう、爽くん…」
「おぅ。」