秘密のお姫様【完】
「そうなの⁇無理はしない方がいいよ」
歩き出した逸輝見つめて言う。
「ああ………ホント鈍感、大丈夫かな俺」
教室の入口にいる逸輝が何か呟いた。
「………ん⁇なんか言ったー?」
「何も言ってねえよ、それより置いて行くぞ⁇」
そう言われて、逸輝に慌ててついて行く。
「あぅ、ち、ちょっと待ってー‼」
南棟の廊下を逸輝と歩きながら、考える。
さっき、なんか言ってるような気がしたんだけどなぁ。
「ねえ、ホントにさっき何にも言ってないの⁇」