秘密のお姫様【完】
気になったあたしはもう一度聞いてみる。
「だから、言ってねえって」
「あれー⁇じゃあやっぱり気のせいだったのかな………」
可笑しいなぁ、何か言ったと思ったのに。
首を傾げながら逸輝の後ろに着いて行く。
学校を出たところで逸輝が質問してきた。
「なあ、お前の家ってどこ?」
「この近くに大きい神社があるでしょ⁇」
あたしが聞くと、逸輝は神社を知ってたみたいで、「ああ」と頷いてくれた。
「あたしの家、その神社の近くなの」
良かった簡単に家の場所の説明が出来て。