秘密のお姫様【完】
美那達はそれから心配そうにしてたけど3人で教室に向かいながら、違う話で盛り上がる。
自分の教室のある階に着いて廊下を歩いていると、なんだかいつもと様子が違った。
「どうしたのかな?」
「さあ⁇何かあったのかもね〜」
「まあ女子が騒いでるってことは王子絡みじゃない⁈」
「王子」の単語が出てきた瞬間、あたしの胸がチクリと痛んだ。
それに気付かない振りをして平静を保とうとする。
「………なるほどねぇ」