秘密のお姫様【完】



ーーーキーンコーンカーンコーン





「瑠奈、タオル退けて?」




「………良し、全く腫れてないわね」




「わあ、ありがとう2人共」




「ふふ、いーえ。じゃあ、教室に戻りましょうか⁇」




「そうね。丁度授業も終わったし」




濡れたタオルを持ってあたし達は教室に戻る。





廊下を歩いていると、逸輝が正面から歩いてきた。





あたしをさりげなく隠して歩いてくれる美那達に小声でお礼を言う。





逸輝は昨日一緒にいた子の事を友達に問い詰められていた。





その横を通り過ぎようとした瞬間にあたしは逸輝と目があった気がした。





………目があったと思った瞬間にあたしは視線を外してしまったから。





そしてそのままあたしは何事もなかったかの様に逸輝とすれ違った。




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