秘密のお姫様【完】
「きっと『今』の瑠奈お嬢様が崩れてしまうとしたら、このお二人の事でだろうと」
“そう直感で感じました。”と微笑まれながら夏希さんに言われて少し恥ずかしくなった。
「ふふ、流石夏希さん」
……夏希さんには隠し事なんて出来っこ無いみたい。
「伊達にお嬢様のお世話をしているわけではありませんからね」
ここまでは穏やかな感じで、凄くまとまっていたのに。
「ですがお嬢様。さっきのはいけないと思いますよ」
あれ、なんでだろう部屋は暖かいはずなのに寒気が………。
チラッと夏希さんを見ると笑顔なのに目が笑ってない‼
「な、夏希さん⁇」