秘密のお姫様【完】
え、どうしよう……、このまま無言で良いのかな⁇
『いつまで無言を貫けるかな、ルナちゃんは⁇』
ん⁇なんて言った、逸輝。
『でも、このままだと放課後お仕置きだね。そんなにされたいんだねルナちゃんは』
お仕置きが。と続ける逸輝にあたしはもう負けを認めるしかなかった。
………もともと勝負なんてしてないけど。
「……それだけは辞めて頂けないでしょうか」
『あ、やっと喋った。……たく、あんまり手間かけさせるなよ』
「……すみません」
電話の向こうの逸輝が怖くて謝る。