秘密のお姫様【完】



『さて、ルナちゃんは何で2週間も俺を無視してたのかな⁇』




「……う、えっと…そ、それは……」




『何してたのかな〜⁇……返答次第じゃどうなるか分かってるよな?』




こ、これは………かなりご立腹の様です。





「……えっと、その、し……バイトで」




……あっぶな‼今、間違えて「仕事」って言っちゃいそうだった‼





逸輝が気が付いてませんように……‼





『……バイトねぇ?そんなに忙しかったんだ⁇』




逸輝が信じてないのが分かるような言い方で聞いて来る。





これは何としてもホントに信じ込ませないと、あたしがヤバイ‼





ホントの事なんて口が裂けても言えないもの。





「ホントにバイトが忙しかったんだよ⁇」




『俺、昼休みもメールとか電話だって掛けてたけど⁇』




「昼休みは課題とか、宿題とか色々やってたの‼」




……だからケータイを見る時間が無かったんだという事にしておく。





これで信じてくれなかったらあたしこれ以上は言い訳が出てこないよ〜‼




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