秘密のお姫様【完】
思わず後退りすると、ケータイが着信を知らせてきた。
開いてみると逸輝からコースが詳しく書かれたメールが。
メールを開こうとすると、ずいずいっと2人が近寄って来た。
「何々⁉何てきたのっ⁇」
「ルナっ、見せてっ!!!」
そう言うか早いかあたしはケータイを2人にとられてしまった。
「ちょ、2人とも返してよー‼」
美那達に訴えかけるも、ニヒルに微笑まれる。
……な、何をするつもり⁉
動けなくなったあたしをみて、2人はコソコソとあたしのケータイを弄る。
「……なるほどねぇ♪」
「……へぇ〜、そう言う事ね〜?」
「流石王子ねー……」
「こんな事が出来るのは王子か瑠奈しか居ないよねー」
………何の事でしょうか。
あたしの目の前で繰り広げられる会話が意味深過ぎます。
なんであたしと逸輝しか出来ない事があるの⁉
………え、気にするとこ可笑しいって⁇
良いんです‼気にしないでください!!!