秘密のお姫様【完】
………ってええ⁉それどころじゃないじゃんか!!!
「嘘でしょ⁉ねぇ、嘘だよね⁈」
『……嘘なわけないでしょ。何でここで嘘つかなきゃならないのよ』
……ごもっとも。いや、なんかノリってやつですかねえ。
莉麻に冷静に返されて、余計に焦ってきたよあたしは。
「と、とりあえず。今から行くからー‼」
そう言いながらも化粧室を出るべく準備をする。
『今から行くって、何処にいるのよ⁉まさかまだ仕事場とか言わないでよ‼』
「そこまで酷いボケはかまさないよ⁉仕事場とか今から行くっていう次元じゃないじゃん‼」
『先生は仕事の事知ってるからいいけどさ、完璧にこのままだと遅刻扱いよ⁉』
「あたし、トイレってか化粧室に居るけど、行くから遅刻にしないでー!!!」
『あたしに言われても…って、え⁉トイレに居るの⁈』