秘密のお姫様【完】



ーーー莉麻sideーーー



「………ホントに大丈夫かしら⁇」




瑠奈に切られてしまったケータイの通話画面を眺めながらポツリと呟く。





あ、皆さん始めまして、佐山莉麻です。





ご存じの通りあたしは瑠奈の幼なじみで親友です。





瑠奈の事ならなんでもそれは知ってます。





小さい頃からずっと頑張りやな事とか、それはもう色々と。





でも、流石に今日のは驚きましたよ。





あの子、どんなに忙しくても絶対に遅刻とかはしない子だったから。





ましてや、あたしは瑠奈に頼られた記憶が殆ど無かったし、どっちかというと頼ってた方が多いから。





それなのに今日は遅刻しかけてるし、(現在進行形で)大丈夫かしら⁇





「佐山、成宮には繋がったか⁇」




そんな事を考えていると、先生に声をかけられた。





「あ、はい。今から来るそうですよ⁇なんか学校自体にはもう着いてるみたいなので……」




「そうか、なら成宮が来たら教えてくれ。俺がどうにか他の先生達には誤魔化しておくから」




「はい、分かりました」




先生との会話を終わらせて美那のとこに戻りながら瑠奈が来てないか探す。





……まったく、何やってるんだか。





瑠奈の事だからあと2・3分あれば来るだろうけど。




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