秘密のお姫様【完】
……え?もしかして、心の声が口に出てたってこと⁇
莉麻に言われた意味を理解した瞬間に今更ながら、慌てて口を押さえる。
そんなあたしを見て莉麻はヤレヤレというように首を振り、美那はケラケラ笑ってきた。
うう、なんて事失敗をしたんだあたしは。
猛烈に恥ずかしい、何処か穴があったら是非とも入りたいと思う。
そんな事をしていると先生が集合をかけていた。
「5組出発するぞーー!!!バス乗れーーー!!!」
「ほら、行くわよ」
「やっとだねー‼瑠奈早く行こっ!!!」
美那達に着いて行きながら、これから行く箱根が楽しみになっていた。
バスに乗ったあたしたちは席に座る。
あ、もちろん相方は莉麻さんですよ。
美那はあたし達の後ろの席。
美那の隣には渡辺君が座っています。
なんでも美那と渡辺君は幼なじみなんだそうで。
それをついさっき知ったあたしはとてつもなく驚きましたよ。
案の定莉麻にはため息を吐かれ、美那には苦笑いをされてきました。
遅刻という注目を浴びていたあたしはすでに心がこの2人によって折れそうです。