秘密のお姫様【完】
…………え、それはもしかして……
い、いやいやそんな訳無い……はず‼
「……え、それはい、一体……?」
自分の考えてる通りじゃないと思いながらも莉麻に尋ねる。
「瑠奈、何と無く分かってて聞いてきてるでしょ?」
「……う、よくお分かりで」
莉麻に言い当てられ、詰まる。
「……はぁ、ルナの考えてる通りだと思うわよ⁇」
「え、それって…………」
「王子が瑠奈の事をずっと見てるから視線を感じるし、だから瑠奈が王子をみれば必ず目が合うの」
………あたしの考えてた事と同じだけど、信じられません。
「まあ、気にしなければ大丈夫でしょ」
莉麻にそう締めくくられてその話は終わったけど、あたしは莉麻のその言葉が頭から離れなかった。