秘密のお姫様【完】
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「……つ、疲れたぁ…………」
部屋のベッドに倒れ込む。
あれからどうにかクラス行動での観光を終えて、宿泊するホテルにきた。
そして部屋の鍵を貰い、今に至る訳です。
「瑠奈、そんなに疲れたの⁇」
美那に笑いながら問いかけられる。
「ふふ、瑠奈は精神的に疲れたのよね?」
莉麻はあたしの様子を見て答えてくれる。
「…………うん」
あたしはベッドにうつ伏せになったまま答える。
……そう、あれから頭の中でずっと莉麻の言った言葉がグルグル回っていて、逸輝の事を全く見なかった。
ううん、見れなかった、が正しいけど。
逸輝だと思われる視線を感じるたびにドキドキしちゃってそれどころじゃなかった。
あれからどこを回ったのか全然思い出せない。
ずっとドキドキしてたのと、頭を回る言葉でいっぱいいっぱいだった事しか覚えていない。
気がついたらクラス行動が終ってたって感じ。