秘密のお姫様【完】
「疲れたのは分かったけど、荷物整理しとかないと大変だよ瑠奈」
「これからお風呂入ったらこんなにのんびり出来ないわね」
2人にそう言われて渋々ベッドから起き上がる。
さて皆さんお気づきだと思いますが、あたし達は3人部屋なのです。
自分の荷物を出して、お風呂の準備をしておく。
「あ、お風呂出たら浴衣になるんだね〜」
「え、そうなの⁇」
「うん、しおりに書いてある」
しおりを丁度見ていたらしい莉麻が、「ほら」と見せてくれる。
それをみると確かにお風呂のところに全員浴衣を着る事。と書いてある。
「なにするのかな⁇浴衣なんてきて」
「さあ?でも学年レクで浴衣がいるんじゃない⁇」
「そうかもね〜、ってもうこんな時間⁈」
莉麻のその言葉で時計をみると、17:00を指していた。
「ここに来てから1時間経ってるよ」
「のんびりしてたらあっという間ね〜」
「そうだね。って、あたし達そろそろお風呂の時間じゃない⁇」
「あ、本当だ。じゃあ浴衣持って行きますか」
3人でのんびり過ごしてたら1時間なんてあっという間に経っちゃうな〜。